Welcome to Advanced Production Engineering Laboratory at Komatsu University!
研究室紹介
先進生産工学研究室は互いに密接に関連している「加工」「材料プロセス」「加工・設計分野」の分野からなる研究室です.
[加工分野] 細川 晃 教授
我が国のものづくりを支える精密機械加工技術
現在の高度情報通信社会の発展は,その基礎となる電子素子,光学機器,マイクロ部品などの精密加工技術の進展に支えられている.すなわち,素材としての半導体や光学および構造用材料も,要求される精度と品位で加工してはじめてその“機能”を有する部品やデバイスになる.本研究グループでは金属材料から高硬度脆性材料まで種々の特性をもつ材料の高精度,高能率,高品位加工技術,主として切削加工および砥粒加工を行っている.また,加工点温度,加工音,加工映像などの情報を用いた加工現象の観測技術の開発など,加工をとりまく周辺技術に関する研究も行っている.
[材料プロセス分野] 朴 亨原 准教授
メタルプロセッシングを通じて金属材料の潜めた特性を引き出す!
金属材料の諸特性(機械・化学・電気・磁気的特性)は,添加された元素をベースとして鋳造・塑性加工・切削加工・熱処理などのプロセスを経て形成される金属組織により決まります.本研究室では,合金設計・成形工程・熱処理などのメタルプロセッシングにより金属製品の形状と特性を制御する研究に取り組んでいます.
材料も人間も原石です.その潜めた力を全て引き出せるのはその価値が分かる人,また,接する人によって変わります.
研究室の皆さんと材料も人間も新しい力を生み出せるように頑張っていきたいと考えています.
[加工・設計分野] 舟瀬 真一 准教授
(1)スマート型立体駐車場支援システムに関する研究
自動車の自動運転技術が進歩する中において,自動バレーパーキングに関する実証実験が行われている.本研究室では,駐車台数効率,入出庫時間効率の良い機械式自動バレーパーキングの提案を行い,その入出庫アルゴリズムを確立させ,シミュレーションにより比較検証し,効率の良い駐車場モデルの試作を目指す.
(2)レーザを用いた加工技術の探索
レーザを使った加工法は数多くあり,新しい加工技術が多用途で実用化されている.それに伴い,より高精度で微細な加工が望まれるようになった.市場では,半導体デバイスを個片化する工程において,レーザによる溶断やステルスダイシングと呼ばれる技術が実用化されている.その中でレーザ割断という加工法に注目している.レーザ光を熱源として材料を局部的に加熱し,その時に発生する熱応力を積極的に利用し,主に脆性材料(シリコン,ガラス,サファイヤなど)を切断する.半導体デバイスの切断で一般的に使用されているブレードソーによる方法に比べて外力が加わらず,取り代が不要でクリーンな加工が可能であるなどの利点がある.また近年,半導体材料も種々開発され,薄く,高硬度化が進んでおり,ブレードソーや他の切断方法では,対応が困難になりつつある為,レーザによる割断法による切断技術を実用化させ安定化させることを試みる.
2024年 学生部屋のホワイトボードにて
新着情報
2024.09 朴先生が,日本金属学会2024年秋季講演大会(於大阪大学)で口頭発表を行いました。
タイトル:大圧下加工熱処理されたAl–5.81Zn–1.65Mg Al合金の流動応力, 金属組織と熱処理の特性
2024.09 宮嶋 大輝君(M1)が,日本鉄鋼協会2024年秋季講演大会(於大阪大学)でポスター発表を行いました。
タイトル:Ti–6Al–4V合金の高速旋削中の窒素ガス噴射による酸化抑制とその時の切削挙動及び表面組織
2024.08 朴先生が,公益財団法人 軽金属奨学会 2024年度研究補助金に採択されました。
テーマ名:動的冶金現象を活用した高強度アルミ二ウム合金の連続製造プロセス開発の基礎研究
2024.07 朴先生が,公益財団法人 大澤科学技術振興財団 2024年度研究助成に採択されました。
テーマ名:切削速度2000m/minまでの高速旋削による6000系アルミ合金の切削表面に起こる切削挙動と冶金現象を同時に探求
2024.07 朴先生が,北陸経済研究に記事を載せました。ご興味のある方は,下記のURLを参考してください。 https://www.hokukei.or.jp/contents/pdf_exl/industry-academia-collaboration2407_2.pdf
2024.05 朴先生が,2024年度塑性加工春季講演会(於国立オリンピック記念青少年総合センター)で発表を行いました。
タイトル:集合組織の分析を用いて高速旋削された S45Cの切削表面に形成された超微細粒の形成メカニズムの解明
この研究は,公益財団法人JKA 研究補助を受けて行われました。
2024.04 細川研究室 4名(M1: 1名, B4: 3名)・朴研究室 5名(M1: 1名, B4: 4名)・舟瀬研究室 3名(B4: 3名)が新しく配属されました。
2024.04 朴先生が,公益財団法人JKA 研究補助に採択されました。
テーマ名:切削速度900m/minを超える高速切削による炭素鋼のナノサイズ表面層の拡張可能性の探求
2024.04 朴先生が,公益財団法人 マザック財団 研究開発助成に採択されました。
テーマ名:セラミックス対超硬工具によるTi–6Al–4V合金の高速切削中の切削面冶金現象の解明
2024.04 舟瀬 真一 准教授が本研究室で一緒に研究することになりました。
2023.03 研究室の学生(細川研:学部4名,朴研:修士1名,学部4名)が修了・卒業しました。
おめでとうございます。学んだ知識を活かし,社会でご活躍を期待します!
2024.03 石高 寛士君(M2)が,日本鉄鋼協会2024年春季講演大会(於東京理科大学)で口頭発表を行いました。
タイトル:Ti–6Al–4Vの切削速度120–310m/minにおける切削挙動及び表面組織に及ぼす工具の影響
2024.03 朴先生が,2024 TMS Annual Meeting & Exhibition(Orlando,Florida,USA)で口頭発表を行いました。
タイトル:Ultrafine grain formation and mechanical properties in commercial
pure titanium through thermomechanical
processing near β transus temperature