STUDENTS
生産システム科学部3年 田辺 新
SECTION1
はじめに
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私は今回、令和7年度 産官学合同シリコンバレー研修に参加した。 参加を決めた理由は大きく二つある。一つ目は、自分を変えたいという強い思いからであ る。これまで海外に行った経験がなく、日本の環境の中で生活してきた私は、自分の視野の 狭さを感じていた。異文化の中に飛び込み、積極的に行動することで、新しい挑戦に前向き に取り組める自分へと成長したいと考えた。二つ目は、英語に対する苦手意識を克服したい からである。これまでは英語を学ぶ場面で自信を持つことができなかった。また、英語で会 話する機会が少なく、どれだけ自分の英語が通用するのか疑問に思った。そこで、現地の 人々と直接コミュニケーションを取り、失敗を恐れず自分の考えを伝える力を養うことで、 コミュニケーション能力を向上させたいと考えた。この二つの動機を胸に、私は今回の研修 に臨んだ。
SECTION2
研修の内容
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研修では、シリコンバレー地域にある企業や施設を訪問し、働き方や日本との違いについ て学ぶ機会を得た。また、現地の大学を訪れ、学生と直接交流する場も設けられていた。 チームとしては「多様性」というテーマのもと、アンケート調査を行ったり、サンフラン シスコでの街頭視察を行い、課題解決に取り組んだ。その中でも特に印象に残っているのは、 スタンフォード大学で行ったアンケート調査である。 スタンフォード大学は世界中から優秀な学生が集まる場所であり、活気にあふれた雰囲 気に圧倒された。キャンパス内では多くの学生が行き交っており、その中で私たちのチーム は街頭アンケートのような形で調査を行った。私は思い切って一人で現地学生に話しかけ アンケートをお願いすることにした。これは、研修前に掲げた「積極的に行動する」と「自 分の英語力を試す」という目標を実際に試す良い機会だと考えたからである。 最初に声をかけるときは大きな緊張を感じた。英語で話しかけても通じないのではない か、無視されたり断られたりするのではないか、という不安が頭をよぎった。しかし、勇気 を出して声をかけてみると、思った以上に自然に会話が始まり、相手も快く協力してくれた。 その後も一人で挑戦を続け、合計で20 人(10 グループ)ほどに話しかけることができた。 翻訳機をなるべく使わずに会話を行った。拙い英語だったが、スタンフォード大学生は聞き 取ろうと親切に対応してくれたことで、次第に自信がつき、積極的に行動できるようになっ た。この経験は、私にとって大きな挑戦であると同時に、大きな達成感を得られる出来事と なった。
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スタンフォード大学でのアンケート調査
スタンフォード大学での写真
SECTION3
学んだこと・気づき
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この経験を通じて、私は二つの大きな学びを得た。 第一に、勇気を持って行動することの大切さである。最初はためらいや恐怖心があったが、 実際に一歩踏み出してみれば、相手は予想以上に受け入れてくれることが多かった。本研修 の目的の一つである「プロアクティブ」に行動することで自分の中で作り上げていた「失敗 するかもしれない」という壁は、実際には存在しない場合も多いのだと気づいた。挑戦する 前から諦めてしまうのではなく、行動することで初めて得られる経験や学びがあることを 実感した。 第二に、英語で直接コミュニケーションを取る重要性である。翻訳機を使えば意味を伝え ることはできるが、どうしても会話のテンポが遅れてしまい、自然なやりとりが難しくなる。 また、アポイントメントを取り、お話しする機会があったが、英語をもっと話せていたら日 本出身の方々以外の話を聞けていたかも知れない。 こうした経験を通じて、言葉の正確さよりも、相手に向き合い自分の意思を伝えようとす る積極的な姿勢の方が大切であると学んだ。同時に、自分の英語力をさらに磨き、自信を持 って会話できるようになる必要性も痛感した。
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ゴールデンゲートブリッジでの写真
チームでのアポイントメント
SECTION4
今後の目標
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今回の研修で得た学びを、今後の大学生活や将来に生かしたい。 まずは、英語力の向上である。翻訳機に頼らなくても自分の言葉で会話できるように、日 常的に英語に触れる習慣を作り、授業だけでなく自主的な学習や会話の機会を増やしてい きたい。特にスピーキングの力を鍛えることで、海外の人々と自然に交流できる自分を目指 したい。
二つ目は、プロアクティブな姿勢を大切にすることである。研修中、一人で声をかけに行 った経験から、行動する前に不安や迷いを感じても、思い切って一歩踏み出すことが新しい 学びや出会いにつながると実感した。大学生活の中でも、授業やインターンシップなど、挑 戦の機会は数多く存在する。その一つひとつに積極的に関わり、自ら成長の場を広げていき たいと考えている。 -
オラクルパークで野球観戦
SECTION5
おわりに
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シリコンバレー研修は、私にとって挑戦と成長の連続であり、非常に貴重な体験となった。 現地での活動を通して、自分の弱点や課題を知ると同時に、挑戦することで得られる自信や 達成感を味わうことができた。また、ボリュームのある食べ物を食べたり、野球観戦、買い 物に行く時間がとても楽しかった。
最後に、小松大学の学生、先生の方々、参加企業の方々、小松市職員の方、b-bridge の皆 様のおかげでとても楽しく、有意義な時間を過ごすことが出来ました。本当にありがとうご ざいました。



