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STUDENTS

生産システム科学部3年 野坂 蓮

SECTION1

はじめに

  • 令和 6 年度産官学合同シリコンバレー研修は、8 月 25 日から 8 月 31 日に行われた。 この研修の目的は、企業や行政が提起する課題に対してシリコンバレーという地域で企業・行政と学生が共に調査し、課題解決の糸口を模索することである。この目的を達成するために、シリコンバレーを本拠地とする企業や大学を訪問し、また起業家などあらゆる分野で活躍する分野で活動している日本人の方による講義を受けた。 この報告書では、私の研修動機を挙げたのち、この研修で挑戦したことや学んだことを述べたいと思う。

SECTION2

研修に参加した経緯

  • この研修に参加しようと思った理由は 2 つある。まず一つ目は、生まれて一度も海外に行ったことがなかったため、行ってみたいという気持ちがあったからである。昨年度は面接で落ちてしまったため、今年こそは必ず行くという強い気持ちがあった。次に二つ目は、シリコンバレーは最先端の技術が集まる地域であるため、そこで働いている人や勉学に励んでいる人の考え方やマインドについて学べるところが数多く存在すると考えていたからである。シリコンバレーはたくさんの起業家や投資家集まっており、多くの大企業の本社がある。この特殊な環境には多くの学びがあると考えた。

SECTION3

研修で挑戦したこと

  • 私が、シリコンバレー研修において挑戦したことは、今までやったことがないことや、ま たチャレンジしたい気持ちがあったがやることをためらっていたことに積極的に挑戦する ことである。中でも”人に話しかける”などコミュニケーションの面では沢山の困難があった。初めは日本とアメリカの環境の違いや、英語がうまく話せないことでこの研修を無事に終えることができるのかとても不安になった。日本とアメリカの大きな違いとして感じたのは、”スモールトーク”の有無である。アメリカでは、レジスタッフや公園を歩いている人が気軽に話しかけてくる。日本では、いきなり初対面の人に話しかけると少し変な人だと思われてしまうと私は考えており、調査のために、一般の方にアンケートを取る際もいきなり声をかけたら変な人だと思われるのではないかと大変恐怖を感じていた。だが、研修の中でせっかくアメリカにきたのなら日本での当たり前を捨てようと思うことができた。またここシリコンバレーはたくさんの最先端の技術、イノベーションが生まれる地域であり、世界で最も挑戦する人がいる街だと思う。そのためシリコンバレーの方々は失敗という概念があまりなく、すべては経験であるという話を聞き、自分もそのマインドを持とうと強く思い、行動することができた。

SECTION4

研修で学んだこと

  • このシリコンバレー研修で心に残ったことは大きく 2 つある。一つ目は”失敗を恐れてはいけない”ということである。私はこの点において最も日本とシリコンバレーの違いを感じた。日本人は消極的な人が多くいると思う。私自身これまで極端に失敗を恐れて生きてきた。例えば、学校などではみな発表をして間違うことを恐れて手を挙げようとしない。そのような環境でこれまで生きてきてこの考えが当たり前のように感じていた。だが、シリコンバレーでは全く違っていて、今まで自分が持っていた考え方が世界的にみると少数派なのかもしれないと感じることができた。また、”失敗はなくすべては経験である”という言葉も心に残っている。これからの人生では、沢山の挑戦をして、沢山のまだない経験をしていきたいと思う。二つ目は人と人のつながりが大切ということである。シリコンバレーで活躍している日本人の方々にお話を聞く中で、一人の力だけでできることはとても少ないと感じた。自分の実現したいことを口に出すことやつながりを求めて自分から行動し続けることで助けてくれる人や協力してくれる人が現れること、それが大きなことを実現するうえで最も大切であると感じた。これからは人とのつながりを大切にし、自分から貪欲に求めていこうと思う。

  • アンケートを行ったスタンフォード大学

SECTION5

最後に

  • 今回の研修はとても充実しており、一週間と短い期間ではありましたが、沢山の刺激を感じることができました。随行職員の方々をはじめとする、大学職員の方々、小松市職員の方々、b-bridge の方々、参加企業の方々には、多大なるご尽力をいただいたことに心より感謝申し上げます。この研修は、私の人生を変えるターニングポイントになると強く感じました。大変貴重な経験をさせていただき、誠にありがとうございました。