STUDENTS
生産システム科学部2年 國定 祈良
SECTION1
はじめに
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昨年も本研修に申し込みをしたが定員の関係で参加することができなかった。今年は無 事研修に参加することができ、想像を超える充実感を得られた。私は家族旅行で海外に行く機会が何度かあり、アメリカも今回が初めてではなかった。新鮮さは感じたが特別刺激があったかと言われれば、「アメリカっぽいな(アメリカです)」くらいであった。しかし、研修メンバーは今回が初海外という人が多数で様々な刺激を感じていた。メンバーと話をすると、ショックを受けたように話す人、目を輝かせて楽しそうに話す人など様々なリアクションで、自分と異なる視点に刺激を受けた。このようにお互い刺激を与えあう環境で 5 日間の研修を過ごすことができた。
SECTION2
研修の目標
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今回の研修で個人の目標は「同世代から刺激をもらう」であった。日本にいると年功 序列社会で若者として何かにチャレンジすることに抵抗があると私は感じていた。しかし、去年・今年と事前講義を受け、マインド一つで何にだってチャレンジできることを知った。 IT で世界最先端を走っているシリコンバレーで同世代の頑張りを肌で感じ、前向きな危 機感を持って帰りたい。そんな想いで活動に取り組んだ。この目標を達成させた出来事をまとめる。 まず、二日目に、トビタテ留学 japan で一か月前から一人アメリカに渡り生活している 「ダン」に出会うことができた。自己紹介で高校二年と聞いたときは、高校二年で大きな チャレンジをしている彼の行動力やマインドに圧倒され内心とてもテンションが上がった。その後も一緒に研修を回ることができた。色々な話をして刺激をたくさんもらうことができ、ダンとの出会いはかけがえのないものである。 次に、同世代と対話ができるチャンスであるスタンフォード大学でのフィールドワーク。夏休み期間であったので現地学生との交流は少なかったが、JETRO(日本貿易振興 機構)のプログラムでスタンフォード大学の特別講義を受けていた日本人の学生に出会い、話をすることができた。彼らは日本の未来をつくるであろう精鋭部隊に見えた。研修で一 番のショックを受けた瞬間だった。どうしても今の自分と比較してしまう部分があり、何とも言えない気持ちになった。しかし、ヒロさんに人と比べても何もいいことはないと言われ、前向きな危機感に変えることができた。 以上のように、ショックをたくさん感じられる経験を積み、同世代から刺激をもらえたことで今後の自身の成長に間違いなく繋がる成果が得られた。
SECTION3
チーム活動での苦労
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研修で大変だったことは、チーム市役所として課題解決に向けたインタビュー活動で ある。異国の地で話す言葉も違う人に声をかけ、インタビューに答えてもらうことのハードルの高さにはじめは苦戦した。グループでお互いを鼓舞しあいながら、インタビューにチャレンジしていくうちに成功体験を重ね、ハードルをぐっと下げることができた。その場で答えてくれる人、持ち帰ってから答えてくれる人など様々で、アンケートの回答状況を見て回答数が一つでも増えていたらうれしかった。日本でもあまりやらないことをアメリカで実行できたことは、研修の収穫といえる。また、個人的な出来事になるが、サンフランシスコのジャパンタウンでおにぎりを食べている人に声を掛けたら、イタリア人の観光で来ている方だった。おにぎりから話題を膨らまし、インタビューに成功。さらに、おにぎりを一つくれて、想定していない形で軽食にありつけたこともいい思い出だ。
SECTION4
研修を終えて感じること
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第一に研修に参加することができて本当に良かったと思う。一言で表すと「楽しかった」この言葉に尽きるが、旅行の楽しさとは別物で、正直しんどいことの方が多かった。だが、しんどいことがあれば研修参加メンバーと協力して乗り越えることができた。しんどいこ とでさえ、みんなで取り組めば楽しく感じた。そういった意味で「楽しかった」研修である。去年行けなくてよかったと思うほど研修メンバーに恵まれ、最高の 5 日間であった。 日常にあらゆる刺激があふれるシリコンバレー。そんな環境でもガス欠を起こすことなく活動を続けられたのは、それ以上の充実感を日々感じられたからである。シリコンバレーはまたすぐ帰ってきたいと思える場所であり、自分を何倍も成長させてくれる場所だった。 次の目標はアメリカの大学に留学することだ。研修中、語学力や異文化理解が足りな いと感じ、グローバルに活躍するためにはアメリカで生活をする経験が必要なことだと認識した。 一つ一つ目標を達成できるよう、研修で得た刺激を今後の生活に存分に生かしていく。
- 最高の友 だん!