公立小松大学生産科学科受験生特設サイト 公立小松大学生産科学科受験生特設サイト

STUDENTS

生産システム科学部1年 宮﨑 陽太

SECTION1

研修に参加した動機

  • 私がこの研修に参加したきっかけは海外の文化や環境の違いを感じ、新たな考えを取り入れることです。海外研修には以前から興味を持っていたのですが、高校生の時は新型コロナウイルスの影響で行く機会がなくなってしまいました。なので今回の研修に参加できたことは、一度は諦めたことだったのでとても良い経験になりました。

SECTION2

課題解決に向けて

  • 私たちの班では、小松市のまちづくり改革に対しての提案を目的に活動してきました。事前学習で課題としてもっていったものは主に2つあり、1つ目はふるさと納税の寄付金額を増やすこと、2つ目は広報戦略と現地行政のまちづくりについて調査するといったものです。ふるさと納税はまず資金を増やし、小松市を魅力的な街にするという最終目的があり、この課題はサンフランシスコの日本領事館の黒岩さんに事前に質問を考えて答えていただくというかたちで現地でどういったことを行っているのか調査しました。広報戦略と現地行政のまちづくりについては、黒岩さんにお話を聞くことと、街の人にアンケート調査を行うことで調査しました。 結果として、まずふるさと納税の寄付金額の増加による財源の確保については、ふるさと納税では小松市内の人たちに購入してもらうというよりも、小松市外の人に利用してもらう割合が大きく、財源確保という目的では住みやすい街づくりをして住民税を確保しにいくといったアプローチの方が良いのではないかという意見を頂きました。ほかにもいくつかの意見を頂きましたが、結論としてふるさと納税では目的達成には難しいということになり、新たな提案としてシリコンバレーの起業のサイクルを応用した資金サイクルを考えることになりました。 次に広報戦略については、アンケートの結果ソーシャルメディアから行政の情報を得ている人が多いことや、若者の SNS の普及、位置情報から周辺地域の情報が流れる SNS の特徴などから、SNS を利用して活発に行政の情報を発信するべきだという結論になりました。 現地行政のまちづくりのためのアンケートや黒岩さんのお話では、文化や環境の違いを強く感じました。LGBTQ への理解の高さはカストロ地区のような LGBTQ を象徴する町があることや、サンフランシスコの移民の受け入れの広さからきていたり、今日本で問題になっている緊急性の低い救急車の呼び出し増加は、アメリカでは救急車を呼んだり治療することに高額なお金がかかるので、311 という気軽にかけられる番号が整備されていました。公共事業に焦点をあててみても、日本は政府が行っているところがほとんどなのに対して、サンフランシスコでは下水道や電気設備の整備も民営で行っていたりするので、そもそもの仕組みが異なっていたりしました。このようなことから、サンフランシスコの行政からそのまま当てはめることは難しいとなりました。

  • アンケートの様子 黒磐さんとの意見交換

SECTION3

この研修で得られたこと

  • この研修では、環境による影響の大きさを 1 番に感じることができました。課題解決に向けた活動のなかで、カストロ地区の LGBTQ の広がりや、半年や 1 年に一回社員の 1 割が解雇される会社の制度、300 日以上晴れなので人が住みやすくたくさんの人が集まるなどなど、自分になかった考えに出会えてとても良い刺激をもらうことができました。シリコンバレーに行く前は、コミュニケーションにとても不安があり、アンケートもうまく聞けるのかわかりませんでしたが、ボディーランゲージをうまく使ったり強い熱意をもって接することで、言語の壁を超えることができ、たくさん話しかけることができてよい経験ができました。

SECTION4

まとめ

  • シリコンバレーに行ったことで、日本にいるだけでは体験することができなかった経験や新たな考え方を知ることができ、人として一皮むけることができたと感じています。 大学、小松市役所、日本の企業、現地の企業、学生、その他関係者の皆様には事前学習から大変お世話になりました。ありがとうございました。