公立小松大学生産科学科受験生特設サイト 公立小松大学生産科学科受験生特設サイト

STUDENTS

生産システム科学専攻2年 井村 悠斗

SECTION1

研修に参加した動機

  • 海外の文化や考え方に触れることで視野を広 げ、新しいアイデアを創出するための考え方を身 に着けることで、自身の研究や将来のキャリアに 活かしていきたいと考え、シリコンバレー研修に 参加した。


SECTION2

活動内容

  • 私は小松市役所グループに所属し、小松市の観 光を活性化させることを目的として活動を進め た。具体的には、シリコンバレー周辺の観光地で Google Forms によるアンケートを実施し、その 結果から小松市の観光活性化のための方法を提案 した。


SECTION3

学び

  • 今回の研修を通じて、私は「失敗を恐れず試行を 重ねるべき」であることの重要さを学んだ。 日本では失敗しないための入念な準備が重視さ れるが、シリコンバレーでは失敗は次への一歩で あり、失敗をどう活かすかが重視され、チャレンジ こそが何よりも称賛される。特にそれを実感した のが、サンフランシスコの昼間の車通りが多い中 を、自律走行車が一般車とほぼ同等の速度で走行 している光景を目にした時だ。私たちがアメリカ に到着する10 日ほど前である2023 年8 月10 日に、カリフォルニア州は市当局者や一部住 民からの反対を押し切り、自動運転タクシーサービスの営業運行を承認した。自律走行車に よる事故や渋滞等のトラブルは発生しうるものとしながら、自動運転技術の発展や競争優 位性確保のために、このような強行的とも思える判断を行う点は、シリコンバレーの「失敗 を恐れず試行を重ねるべき」という価値観を象徴しているように感じた。 私は研修活動時、この「失敗を恐れず試行を重ねるべき」という価値観の重要性を特に実感した。シリコンバレー周辺の観光地を訪れ、現地の観光客に英語で話しかけ、アンケートを依頼した。私は、日本でさえ見ず知らずの人に話しかけるということを大変躊躇する人間であり、海外の人に英語で話しかけるということは大きなハードルとなった。なんとか自身を奮い立たせ話しかけてみるも、多くの「No 」をいただいた。しかし、試行を重ねるごとに、どのように話かけたら良いか、どうしたらわかりやすく伝えることができるか等のコツを掴み、最終的には十分な量の回答数を得ることができた。 いま振り返ってみれば、普段の私が日本で行っている研究活動においても、実験方法をただ検討し続けるのではなく、不完全でもとりあえず試しに実験してみることで、新しい解決のアイデアを見出してきた。しかし、それを普段の生活や行動に活かすことができていなかったことに気づいた。今後は、「失敗を恐れず試行を重ねるべき」という考え方を意識すると共に、経験を振り返り応用していくための広い視点を持ちたいと思う。 とはいえ、日本の失敗を恐れるような価値観は、言い換えれば丁寧な仕事をしているとも捉えることができ、日本とシリコンバレー双方の価値観を尊重する必要があることも忘れないでいたいと感じた。

SECTION4

最後に

  • 今回の研修にて、大変貴重な体験ができました。随行職員の方々をはじめとする、大学職員の方々、小松市職員の方々、b-bridge の方々、参加企業の方々には、多大なるご尽力をいただいたことに心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。