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STUDENTS

生産システム科学部2年 神崎隆誠

SECTION1

学びと体験


  •  約1週間、シリコンバレー研修に参加して、日本では考えられない発想や思想を現地で体 感し1日1日が本当に充実した日々だった。自分自身、今回の研修が初海外ということもあり、 日本からサンフランシスコに着くまでの間での入国審査、 Uber の体験は本当に良い経験にな った。また、シリコンバレーの生活を通して見るもの聞くことが新鮮で、毎日がプロアクティブで した。
     そもそも、僕がこの研修に行こうきっかけは、「海外に行ってみたい」ということもありましたが、 自分自身、 AI に興味があり、シリ コンバレーでは Apple 社、 Facebook 社をはじめとする IT 企 業が多く存在し、シリコンバレーでは、 AI をどのようなビジネスに活用されているのか、そのビジ ネスをどのような考えで生み出しているのか、シリコンバレーという社会のシステムを知り、自分 の課題やさらなる発見につながればと思いこの研修に参加しました。また、学校や日常生活で も自分を出すのがすごく苦手で、もっと自分に自信が持てれば、自分をもっと出すことができる のではないかと思ったのもきっかけの1つです。 そして、ようやくシリコンバレーについ て、早々に始まったのが、一人一人が 今、興味あるものを箇条書きにし、4人1 組でその箇条書きにしたテーマを合わ せ新しいビジネスを作るというレクリエー ションが始まった。案外簡単そうに見え るが、グループ全員のテーマに統一性 がなかったため、最初はただただ、テー マをつなげていくのに精一杯で、どれく らいの利益がでるのか、顧客がどのよう な層でなど手が回らなく初日からエラーしっぱなしでした。また、他のグループではしっかりとし たビジネスモデルができていて初日から焦ってい た反面、このような方々と5日間もの間、一緒 に過ごせると考えるだけで、楽しみで仕方なかった。 シリコンバレー研修ではこのようなレクリエーションの他に主に、講義、視察、グループワークの 3つを中心に取り組んだ。
     はじめに、講義では日本とシリコンバレーの考え方の違いを思い知らされた。シリコンバレー では、日本は既存のものからより良いものを作ろうとする風習なようなものがあるが、シリコンバ レーは Apple 社がスマートフォンを開発したように 0 から1のように新たなアイデアを生み出す ことにとにかく貪欲で、シリコンバレーで働いて いる一人一人が、自らの成長のためなら、失敗 を恐れず取り組んで仕事を取り組んでおり、全力で取り組んだ結果の失敗なら許せるような環 境作りが確立されている。その一方で、切り捨てるのも早く日本とは違い仕事ができない人に はとことん厳しく、上司の一存で即時に首にすることはよくあるそうです。日本は、義理人情な ど人と人とのつながりを大切にするが、シリコンバレーでは、仕事面においていかにフェアであ るかということを学んだ。また、シリコンバレーでは、スタートアップ企業が数多く存在し、それに 伴って、多くのエンジェル 投資家 が巨額 の資金をスタートアップ企業に投資し、大手企業は スタートアップの起業 家、経営人材の供給源としても大きな役割をなしているなどシリコンバレ ーのエコシステムについて詳しく学ぶことができた。
     次に、視察では、 PLAG AND PLAY や PEGASUS など様々なところを視察した。その中でも、 一番印象に残っているは、スタンフォード大学の視察です。スタンフォード大学は、敷地面積 がとにかく広く統一感があって、どこか歴史を感じさせてくれるようなところだった。そこでは、文 系、理系の交流する場所までもうけてあ り、文系、理系の枠を超え、新たなビジネ スを獲得しようという生徒の貪欲さや留学 は学費が無料になるなど、日本とは違う 奨学金制度、また、この大学は大学の OB の方々の寄付によって施設が構成さ れておりと大学のすべてにおいて、シリコ ンバレーと同様に大学でのエコシステム が確立されていることに驚かされた。
     講義や視察を通して、革命的なイノベ ーションを起こすためには、ある枠組にばかりにとらわれず、壮大なビジョンを持つこと。そして、 このイノベーションを起こすためには、失敗を認め、その失敗を糧にさらなるイノベーションを生 み出すことが大切であり、そのようなイノベーションを起こすために様々な技術者やエンジェル などが集まり、このような人たちがエコシステムを構成し、失敗を容認できるよ うな環境が、シリ コンバレーであると感じた。また、日本と大きく違うところは「価値観」の違いだろう。そのなかで も、「スピード」に関して日本と大きく異なっていることに気づいた。「スピード」というのは日本の 企業は、既存の製品をさらに良いもの良いものにしようとする精神や最後までやり遂げる精神 があるため流行に乗り遅れてしまう傾向がある。しかし、シリコンバレーでは未完成な商品を企 業や客に提供し、その資金を元手に新たなものを開発している。これから、新たな AI や 5G の 誕生によりさらに「スピード」が増し、様々なビジネスが出てく るだろうこの波に乗るのではなくも っと先を見ることが大切だと知った。
     最後に、このシリコンバレー研修で最も自分の中で成長できたグループワークです。グルー プワークでは、ライオンパワーの社長の高瀬さんとともに制御盤を自動で製作 配線 するには どうすれば良いかというプロジェクトについて考えました。最初は、この制御盤をどのようにして 自動で配線するかという議論をしていましたが、自分自身これではシリコンバレーで学んだ0か ら1の発想ではないのではないかと疑問があった。そこで、チームで議論し、高瀬さんの助言も あってか、クラウ ドを利用することで制御 盤がいらなくな るのではないかと考えた。 しかし、このままでは机上の空論にすぎな いと思い、私たちは intel やスタンフォード 大学にインタビューに行きました。自分か ら海外の人にコミュニケーションとるのは、 初めてで正直、自分の英語があまり伝わ らなかった。最初に行った intel では、うま く制御盤について聞き出すことはできな かったが、スタンフォードの大学の方は快く話を聞いてくれた。しかし、制御盤が専門的なこと もあってか、伝えるのが難 しく、トライアンドエラーの繰り返しだった。そのかいあってか、私たち の仮説が現実でもできるのではないかということの裏をとることができた。そして、発表当日の プレゼンでは、人前で喋るのが苦手だったこともあり、実は練習していたことを全て忘れていま した。しかし、今回の研修での出来事や高瀬さんのアドバイス、インタビューでのトライアンドエ ラーがふと蘇り、冷静になれている自分がいました。プレゼンは、まだまだ改良の余地はありま したが、自分の中ではすごく自信がついたプレゼンだった。このグループワークでは、自分の 課題である英語力 のなさを痛感させられた。これからは、英語の勉強にフォーカスしつつ、ビ ジネスについても少しずつ勉強していきたい。また、この自信を糧にもっと自分のプロアクティ ブになることに挑戦していきたい。
     僕はこの研修に来る前は、ただただ目の前にある課題をやっていく毎日だった。しかし、今 回のシリコンバレー研修でリスク=自分の成長につながることを学んだ。正直、シリコンバレー のような考えが小松や日本に定着するのは難しいと思うが、これからは、大きなビジョンを持ち、 自分から率先して行動し、シリコンバレーで学んだことをアウトプットして いきたい。このような貴 重な体験をさせていただいたヒロさんをはじめピーブリッジの方々、企業の方々、グループワー クでお世話になった高瀬さんに様々な刺激をもらい一歩踏み出せた気がします。短い間でし たが本当にありがとうございました。

  • レクレーション
    Intel インタビュー 作戦会議